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そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

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「イマジン/アンジェイ・ヤキモフスキ監督」最後まで我慢すれば楽しみが待っている!(笑)ラストシーンがお洒落!、しかも余韻は充分!

映画

いいワー、このラストシーン!(ただし二度見に耐えられるかどうか不明なので未見の方は注意!)

リスボンの街角のカフェ、クラシカルな街並み越しにゆっくり通り過ぎる大型客船、それを見ようともせずチェス(だったか?)をさす常連二人。そして、ゆっくり立ち上がるエヴァアレクサンドラ・マリア・ララ)。

カメラはそのままイワンに向かうエヴァを追うのかと思いきや、何とトラムからのショットに違和感なく切り替わり、そのまま遠ざかるエヴァを残して、エンドロールがかぶってくるという、何とお洒落な!

正直、ラストシーンはあのカフェだなと予想し、多分、エヴァが椅子に座る、その肩越しのカットにイアン(エドワード・ホッグ)のナンパ風な台詞がかぶるんだろうなあと考えていたのですが、アンジェイ・ヤキモフスキ監督、そんなダサイ手は使いませんでした(笑)。

ところで、あの豪華客船はCGなんでしょうか、実写なんでしょうか? 距離感とサイズ感が何とも変な、違和感という意味ではない、面白いと言った方がいいかも知れない不思議なカットでした。

リスボンにある、視覚障害者のための診療所。ここでは古い修道院に無償で場所を借り、世界各国から集まった患者たちに治療やトレーニングをおこなっている。そこにひとりの男がやって来る。彼の名はイアン、診療所にいる盲目の子どもたちを相手に“反響定位” の方法を教えるインストラクターだ。これを身に付ければ目が不自由でも視覚障害者用の白杖を使わずに外へ出て、自分を取り巻く環境を探求することも可能なのだ。
イアンの部屋の隣に暮らすのは、外国からやって来た成人女性のエヴァ。自室に籠もり誰とも口をきかずにいたが、次第にイアンに興味をもち、ときどき部屋を抜け出て彼の授業の様子を探りにくるようになる。やがてエヴァはイアンのノウハウを習得して、自分も自由に動き回ろうと決意する。ある日イアンとエヴァは、思い切って白杖なしで外へと出かけていく。迷路のようなリスボンの街角、路面電車やバイク、車の通過音、人々の足音、木々のざわめき。さまざまな音や匂いを楽しみながらたどり着いたバーのテラス席で、自家製ワインを楽しむふたり。イアンは、「この近くには港があり、そこに大型客船が出入りしているはずだ」とエヴァに語ってきかせる。(公式サイト

見始めてしばらくは、視覚障害者が健常者から介助される対象として見られるべきではなく、自立した人間として自由に羽ばたくべきだといったテーマのヒューマンドラマ系かと思っていましたが、どうも違ったようです。そうしたテーマがないわけではありませんが、軸はイアンとエヴァのラブストーリーでした。

ということで、とても素晴らしい映画のように書いていますが、あのラストシーンがなければ、やや微妙な映画ではあります。特に前半は単調で長いですし、イアンが反響定位法に失敗して穴に落下して以降の後半は、手のひら返しのように、あまりにもドラマに走りすぎ、イアンを落としすぎています。

それに、この映画、「音」が重要なんですが、音楽も含め音処理にもうひとつ工夫が足りません。

でも、まあ、映画は、結局余韻ですから、あのラストシーンがある限りいい映画だとは思います。