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そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

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「自由が丘で/ホン・サンス監督」加瀬亮を生かした新しいホン・サンスか、ホン・サンスのスタイルで新しい加瀬亮か、であればよかったのですが…

映画

相変わらずたばこと酒が主役のホン・サンス監督です。本人が好きなんでしょうか?

どちらも間合いとネタを引っ張り出すツールなんでしょう。間合いにたばこはそのままですが、酒は本音トークに切り替えたり、ケンカのきっかけにしたり、そんな感じです。

それはともかく、この映画、好きな監督の一人ですのでひいき目にみようなどと思ったりもしますが、それでもさすがに出来がいいとは言えません。加瀬亮ホン・サンス監督のファンということで意気投合し、この企画が実現した(公式サイト)とありますが、うまくかみ合っていないですね。

結論を言っちゃいますと、加瀬亮のまじめな雰囲気はホン・サンス監督に合わないです。逆か? ホン・サンス監督の軽妙洒脱(ちょっと違うかも)な映画づくりに加瀬亮は合わないです。

ホン・サンス監督は自分の思うスタイルに加瀬亮を引っ張り込もうとあれやこれややっているのですがうまくいかなかったようです。加瀬亮も一生懸命自分を崩そうとしていましたが、多分何をどうすればいいのかよく理解できていなかったのではないでしょうか。

そもそも加瀬亮のナレーションが物語のリード役というのはまずいでしょう。どうしたってまじめさが前面に出てしまいます。

私は「女は男の未来だ」と「ハハハ」「よく知りもしないくせに」の3本しか見ていませんが、この映画は後者2本と同じ雰囲気のものです。韓国人の持つ気質なのかも知れませんが、包み隠さない直接的な言動でありながらどこか憎めない軽妙さがないととてももちません。

ヨンソン(ムン・ソリ)とのラブシーンも見ていられませんし、そもそも二人は結婚して二人の子供も産まれ幸せに暮らしましたとさ、ってホン・サンス監督にはありえません(笑)。

思いをよせる年上の韓国人女性クォン(ソ・ヨンファ)を追いかけて、ソウルへとやってきた男、モリ(加瀬亮)。しかし、彼女は見つからず、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。彼女を探して、ソウルの街をいったりきたり。同じゲストハウスに泊まっているアメリカ帰りの男(キム・ウィソン)と仲良くなり、毎晩のように飲んで語らって。迷子になった犬をみつけたことで、カフェ<自由が丘>の女主人(ムン・ソリ)と急接近。ワインを飲んで良いムードに…。路地の多い迷路のような街で、時間の迷路に迷い込むモリ。モリは彼女に会えるのだろうか?モリにとっての本当の幸せとは…?(公式サイト

できるならば、加瀬亮の良さを生かしてホン・サンス監督の新しい面を見せてくれるか、あるいは加瀬亮ホン・サンス監督のスタイルの中で新しい自分を発見すかであればよかったのですが…。

ああ、「3人のアンヌ」も見ていました。