そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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ブランカとギター弾き

監督:長谷井宏紀

(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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残像

監督:アンジェイ・ワイダ

アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です!

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午後8時の訪問者

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ

(ネタバレ)ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧!

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パリ、恋人たちの影

監督:フィリップ・ガレル

(ほぼネタバレ)恋に悩む男女におすすめ、大人になるために。

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「光にふれる/チャン・ロンジー監督」安易に同情を誘おうとしない、抑制されたつくりに思わず涙が流れます

久しぶりに、心が洗われるような涙を流しました。

感動ものはあまり好みではありませんが、安易に同情を誘おうとしない、抑制されたつくりに思わず涙が流れます。

実話に基づくとありますが、ユィシアンがホアン・ユィシアン本人だと今知りました。視覚障害の演技がすごいなあと見ていたのですが、本人だったのですね。もちろん演技者ではないのでしょうが、自然体の存在感はすごいです。

相手役のシャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)もとてもいいですし、ダンス講師役のファンイー・シュウさん、2,3分だったかも知れませんが、ひとつの舞台を見たような充実感のあるダンスでした。シャオジエにダンスを教える、その教え方がまた素晴らしく、本当にその教えを受ければ誰もが飛び立てそうな気がします。

公式サイトストーリー

冒頭から視覚障害者が感じる音の印象、もちろん本当にそうなのかどうか知るよしもないのですが、そうした音の演出が印象深くされています。とても穏やかなユィシアンに引きつけられます。

ユィシアンとシャオジエに一定の距離を置いているのも効果的です。恋愛感情であるかは別にして互いに好意を持っているその距離感がとてもいいです。目をつむり、ユィシアンと手を携えて歩くことで、シャオジエが今まで見えなかった何かに気づいたり、二人で浜辺を走るシーン、砂浜でシャオジエがユィシアンに前には何もないから大丈夫と促し、ユィシアンが杖を手放し駆けるシーンは感動的です。

コンクールへの出場を勧める教師に「コンクールに出ないと僕は見えないですか?」とユィシアンが言います。子どもの頃、コンクールで一位になったことに対して「目が見えないから一位になった」と陰口をたたかれたのです。想像もできないつらさだと思います。

そうした思いを、クラシックのメンバーではなく、何のこだわりもなく友人関係を築けているサークルのメンバーたちと出場するという変則的な方法で嫌みなくうまくクライマックスへと持っていき、心地よく解消させてくれます。

ラスト、一人でカフェへ行きコーヒーを注文したいと語っていたユィシアンがカフェに座っています。シャオジエが駆けてきます。ユィシアンが素敵な笑顔を見せます。「足音で分かったの」とシャオジエが言います。