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そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

監督:ピーター・ソレット

エレン・ペイジのアップになるたびに涙が流れて…。もちろんジュリアン・ムーアもいいのですが。

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みかんの丘

ザザ・ウルシャゼ監督

この寓話的真実で争いがなくなることはないにしても、この寓話的真実を理解できなければとっくに世界は終わっている。

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アスファルト

サミュエル・ベンシェトリ監督

人生あれやこれやいろいろあってもまだまだ捨てたものじゃないと気持ちが和らぎます

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ラサへの歩き方 祈りの2400km

チャン・ヤン監督

ただひたすら無心で五体投地、地にひれ伏し他者のために祈る人々が美しいです。

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最新記事

「君と歩く世界/ジャック・オディアール監督」魅力は、描かれる人物が決して人に媚びないこと。そしてまた、映画的にも。

映画

ジャック・オディアール監督の魅力をひとことで言うと、描かれる人物が決して人に媚びないことではないかと思います。そしてまた、映画的にも。

しかしながら、この邦題は明らかに媚びています(笑)。

原題は、「De rouille et d'os」(Rust and bone/錆と骨の味)。アリ(マティアス・スーナールツ)が金を稼ぐためにやるボクシング、というより金を賭けた殴り合いなんですが、そこで流す血の味ということなのでしょう。「君と歩く」ということではなく、そういうことです、この映画は。

アリは、がたいもでかく相当タフで恐れも知らないような男ですが、それでも素手でがちに殴り合うとなると恐怖心も並大抵ではありません。それを振り払うために自らの体を傷つけるように頭を車にぶつけるシーンが幾度もありますが、その時のステファニー(マリオン・コティヤール)の無表情さがとてもいいです。

そしてまた、逆に、両足を失ったステファニーに対するアリの無神経さ(?)がとてもいいです。足があるないなど全く興味がなさそうですし、モノを記号としてみないというか、いわゆる動物的というか、とにかく極めてシンプルです。

二人でクラブへ行き、アリはそこで知り合った女と、ステファニーを置き去りにしたままどこかへ消えてしまうシーンがあります。当然、ステファニーは「私はあなたの何なの?」ってな具合に怒ります。もちろん、アリはしゅんとはしますが、どうなんでしょう、あれって感じてますかね(笑)。

ただ、もしステファニーに何かあれば、多分アリは命を賭して守り抜くでしょう。「君と歩く」ということではなく、そういうことです、この映画は。

マリオン・コティヤール、いいですね。アリが始めて(だったと思います)殴り合いをするシーンで、ステファニーが車から降りて杖をつきながら歩いてくるカットがあるのですが、ムチャクチャしびれます。「預言者」のラストシーンのような、全てがすーとクリアになるようなカタルシスを感じます。

マティアス・スーナールツもとても良かったです。