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そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

監督:ピーター・ソレット

エレン・ペイジのアップになるたびに涙が流れて…。もちろんジュリアン・ムーアもいいのですが。

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みかんの丘

ザザ・ウルシャゼ監督

この寓話的真実で争いがなくなることはないにしても、この寓話的真実を理解できなければとっくに世界は終わっている。

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アスファルト

サミュエル・ベンシェトリ監督

人生あれやこれやいろいろあってもまだまだ捨てたものじゃないと気持ちが和らぎます

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ラサへの歩き方 祈りの2400km

チャン・ヤン監督

ただひたすら無心で五体投地、地にひれ伏し他者のために祈る人々が美しいです。

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最新記事

「ハハハ、よく知りもしないくせに/ホン・サンス監督」男たちの優柔不断性と女たちの、何と言うべきでしょう?

映画

ホン・サンスって誰だっけ? と、にわかには思い出せませんでしたが、「女は男の未来だ」の監督だと分かり、これは見なくっちゃと、特集上映「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」から2本「ハハハ」と「よく知りもしないくせに」を見てきました。

いやぁ、すごいですわ。徹底しています。というか、これがホン・サンス監督のスタイルということでしょう。

何が重要で何がどうでもいい話なのか判然としない会話、本当に好きなのかどうなのかこれまた判然としない男と女の関係、食べまくり飲みまくり(たばこを吸いまくる)人々、とにかく、そうしたまじめなのかふざけているのかよく分からないシーンがダラダラと続きます(笑)。

カメラワークも極めて特徴のない(のが特徴?)ミディアムショットの連続で、ほとんどアップはなかったと思いますし、ロングも意図的なものはありません。

本当に、とらえどころのない人間、そして風景の連続、つまり、我々が極めて普通に生活している感覚、まあ日常と言うことになるのでしょうか、そうしたものがだらだらと続くわけです。

そんなものを見て面白い?

それが面白いんです(笑)。下世話なのに哲学的、喜劇的なのに悲劇的、ばかばかしいのに時に心のひだに引っかかったり、演劇的なのに、それでいて映画的です。

「ハハハ」の方は、映画監督ムンギョン(キム・サンギョン)と先輩の映画評論家チュンシク(ユ・ジュンサン)が飲みながら、過ぎし夏、それぞれ別にですが、偶然同じ港町トンヨンへ行ってきた思い出話を語り合います。二人の現在は一切映像はなく会話だけが流れ、スクリーンにはそれぞれの思い出話の内容が映し出されます。

ムンギョンは、ふぐ料理店を営む母親に会うため実家を訪ね、そこで偶然出会った女性に恋(かどうかは分かりません)をし、ストーカーまがいにつきまといますが、その女性にはつきあっている男がおり、その男はチュンシクの後輩にあたり、チュンシクはその後輩に会いがてら、愛人との同伴旅行に来ているとの設定です。さらにその後輩は、ふぐ料理店で働く女性(だったかな?)と二股をかけており、チュンシクと共にムンギョンの母親のふぐ料理店を訪れたりしています。

といったややこしい話を、見事に、二人は同じ人間たちの話をしていることに気づかず話し続けます。見るものをいらいらさせることもなく、また飽きさせず、さほど深い興味を持たせることもなく(笑)、実に見事に、ホン・サンス監督は、人間の本質的な曖昧さや馬鹿さ加減をえがききります。

「よく知りもしないくせに」も映画監督の話。映画祭に審査員として呼ばれた映画監督ギョンナムの適当な生き様があれやこれやとトラブルを起こします。まあ適当なのは、ギョンナムだけではなく登場人物皆変なんですけどね(笑)。

あまり詳しく書いても面白いとも思えませんので省略ですが、どちらも共通しているのは、男たちの優柔不断性と女たちの、何と言うべきでしょう、力強さ? タフさ? 現実的? それが普遍的なものであるのか、韓国の特殊性なのか、あるいはまたホン・サンス監督の個人的感覚なのかは分かりませんが、監督は自分自身にこだわっているのは間違いないでしょう。