そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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午後8時の訪問者

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ

(ネタバレ)ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧!

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パリ、恋人たちの影

監督:フィリップ・ガレル

(ほぼネタバレ)恋に悩む男女におすすめ、大人になるために。

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ブラインド・マッサージ

監督:ロウ・イエ

(完全ネタバレ)これに金熊を与えなかった審査員が信じられない!

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たかが世界の終わり

監督:グザヴィエ・ドラン

グザヴィエ・ドラン、会話劇で新境地

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最新記事

「これは映画ではない/ジャファール・パナヒ監督」やはり映画監督はファインダーのこちら側にいないと…

たまたまですが、「ライク・サムワン・イン・ラブ」とイラン映画2本立てで見ることとなりました。(ライク・サムワン・イン・ラブは日本映画でした…ぺこ)

反体制的な活動により、20年間の映画製作禁止、出国禁止、マスコミとの接触禁止、そして6年間の懲役刑」を言い渡されたジャファール・パナヒ監督ですが、これを公開して大丈夫なんだろうかと心配になってしまいます。現在はどうなっているんでしょう? 今年5月に保釈との記事はありますが…。

「これは映画ではない」って、そんなわけはなく、かなり計算して作られている風なんですが、さすがに監督自身が被写体となり、撮ろうとしていた構想を室内で監督自身が語る前半は大して面白くはなく、やっぱりカメラ(撮る側)に意志がないとつまらないなあ、これはジャファール・パナヒ監督が映画を撮れない状態、それも刑事罰を受けることになるということを考えながら見ないと意味のない観念映画かななどとぼんやり見ていました。

が、ラスト10分か15分、監督の部屋にアパートメントの管理の若者がゴミの回収に来たあたりから俄然雰囲気が変わります。監督が青年を追いかけるように手持ちカメラで撮り始めると一気に画に動きが生まれ、スクリーンを注視することになります。やはり映画監督はファインダーのこちら側じゃないと…、と思わされた瞬間でした。

ラストシーン、外に出られない監督が撮った屋外の火祭りの火をとらえたカットは美しいです。上のトレーラーの1分39秒です。