そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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あさがくるまえに

監督:カテル・キレヴェレ

(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。

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ブランカとギター弾き

監督:長谷井宏紀

(ネタバレ)映画はシンプルなのに物語は深い

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残像

監督:アンジェイ・ワイダ

アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です!

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午後8時の訪問者

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ

(ネタバレ)ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧!

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最新記事

「ソハの地下水道/アグニェシュカ・ホランド監督」これドイツ・ポーランド合作映画だが、日本・韓国や日本・中国合作の第2次大戦を描いた映画ってあるのだろうか?

ナチス占領下のポーランドを舞台にした映画で実話を元にしているとのことです。最近見た「あの日 あの時 愛の記憶/アンナ・ジャスティス監督」もポーランドの話で実話を元にしていたはず、とにかく、とても理解できないようなことが起きていた時代ですから、ドラマになるようなこともいろいろあったということでしょうか…。

地下に張り巡らされた地下水道(下水道)の修理工ソハが、ユダヤ人たちを地下水道に匿い助けるという「シンドラーのリスト」にも似たような話ですが、ソハの当初の意識は決して正義感などではなく金目当ての行為です。それが次第に金目当てではなくなっていくわけですが、そのあたりの描き方は特別何か動機となるようなことがあってというわけではなく、ユダヤ人たちに起きるいろいろな不幸なことの積み重ねや自分の家族との軋轢などで徐々に変化していきます。ソハを演じたロベルト・ヴィエツキーヴィッチという俳優さんもなかなかいい感じで、このあたり結構好印象でした。

当然、ほとんどのシーンが英題「in darkness」の通り懐中電灯以外あかりのない世界ですから、映像は暗いわ、揺れるライトで見にくいわで結構イライラさせるのですが、それも当然計算の上でしょう。それに過度の同情を誘うような描写もなく、むしろ排泄物の臭いが充満し鼠が這いずり回るそんなところでさえ、男女に恋愛感情が生まれセックスシーンまであるという作りですので、最後まで嫌みなく見られます。ただ、パニックを起こしたりヒステリックになるのが必ず女性という描き方はどうなんだろうとは思いましたが…。

まあそれはともかく、街中の地下に煉瓦で組まれた下水道がある街、何という街だろうと調べてみても、公式サイトにさえ記載がなく、やっとここで現在はウクライナ領のルヴフだと分かりました。ロケ地はここというわけではないようで、本当に映画のような地下道があるのかどうかはよく分かりません。

最近のポーランド映画というとドロタ・ケンジェジャフスカ監督の「木洩れ日の家で」「僕がいない場所」「明日はきっとよくなる」と続けざまに女性監督の作品を見ていますね。