読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

f:id:ausnichts:20170419165406j:plain


午後8時の訪問者

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ

(ネタバレ)ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧!

>>

f:id:ausnichts:20170317150742j:plain


パリ、恋人たちの影

監督:フィリップ・ガレル

(ほぼネタバレ)恋に悩む男女におすすめ、大人になるために。

>>

f:id:ausnichts:20170307095739j:plain


ブラインド・マッサージ

監督:ロウ・イエ

(完全ネタバレ)これに金熊を与えなかった審査員が信じられない!

>>

f:id:ausnichts:20170211220222j:plain


たかが世界の終わり

監督:グザヴィエ・ドラン

グザヴィエ・ドラン、会話劇で新境地

>>
最新記事

月に囚われた男/DVD

[rakuten:book:13731121:detail]
昔は、SFも結構見ていたように思うのですが、あらためて考えてみると、最近は、アバターも見ていないし、スターウォーズターミネーターのシリーズものも初期の1作か、せいぜい2作目くらいまで、といった感じで、レンタルDVD屋でも、SFコーナーは素通りしてしまう状態になってます。

月に囚われた男
デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ監督の作品ということもあり、公開時、気にとめてはいたのですが、劇場で見ることが出来ず、DVD鑑賞となりました。

前半は、随分「2001年宇宙の旅」を意識している印象を受けましたが、進むにしたがって、2001年とは逆に、哲学性や神秘性を失い、どんどん現実的な展開となっていきます。

やはり、わかりやすさや居心地の良さを求める「悪魔のささやき」には、勝てないんですかね。どんどん説明的になっていきます。わかりにくさや退屈さがあっても(あってこそ)、良い映画は残っていくと思いますが…。2001年なんて、あんな退屈な(?)映画はないと思いますが、今や名作です。

この映画には、2001年に匹敵する力があるのにと、残念でなりません。

出演者が一人というのも、元は予算面からという記述もありますが、かなり効果的です。クローンという発想も、閉ざされた孤立した空間の中では、決してリアリティを失っていません。仮に現実社会の中に持ってきたら、クローンなんて、(現在のところ)パラドックスの固まりなんですから。

CGなどのVFXを(あまり?)使わず、(多分)模型を使ったスタジオ撮影も、逆に新鮮で、信じられないような映像を見せられるより、想像力が刺激されます。人工知能のガーティを人間型にせず、工場ロボットのようにしているのも、男(サム)の孤立感が伝わり、いいです。

ガーティのディスプレー画像にスマイリーを使ったり、妙に優しいのは、何となく監督のキャラが現れているような気がしてほほえましいのですが、映画の展開としては、説明的な後半と共に、私にはちょっとばかり?ですが…。

残念ながら、私の趣味に反して、居心地良く展開してしまった、それでもかなりの秀作ですが、ひとつだけ、娘のセリフ「パパ、ママのことで電話よ」のパパってのは、誰?