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そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

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トロッコ

映画

昨日、某ブログより引っ越してきました。一体何度目の引っ越しでしょう。といっても、気に入らなかったりするわけではなく、書き始めても、しばらくすると中断してしまい、また新しいところで始めるといったことの繰り返しです。そろそろ分散している記事を1ヶ所にまとめたいものです。とりあえず、某ブログの記事は、20にも満たない数でしたので手作業で移しました。


ということで、「トロッコ」。
「原作:芥川龍之介」だと思っていましたが、内容も印象も随分、と言うか、ほとんど違ったものでした。あらためて公式サイトを見てみると、インスピレーションを得たような表現が使われており、おそらく、絶好のロケ地を台湾で発見したところから、どんどんイメージがふくらんでいったのではないかと思います。

それほどに、印象的な台湾の風景でした。

ロケ地に関しては、映画「トロッコ」ロケ地探索の旅:1|「にしくん」のブログに、ロケ地探索の旅が4回ほどにわたって詳しく書かれています。私も是非行ってみたくなりました。

監督は、これが初監督作品の川口浩史さん。10年ほど、何人かの監督の助監督をつとめたらしく、なるほどと思わせるしっかりした作りの映画になっています。何かをつくるためには、創りたいという意欲も大切ですが、やはりこうしたキャリアも必要なのだと感じます。

映画のつくりは、オーソドックスではありますが、ツクリモノ臭さのない自然な演出がとても良く、キャスティングも、おじいさんのホン・リウ、母親の尾野真千子、長男の原田賢人のバランスがすばらしく、それぞれがとてもいい感じでした。

静かに流れる時空間といった感覚は、子供のころの原風景を思い起こさせ、それだけでもうスクリーンがぼんやり滲んできます。そのあたり、撮影監督のリー・ピンビンの臭いが強く出ているのかも知れません。

といった感じで、とてもいい映画だとはおもいますが、芥川龍之介のトロッコを出すのであれば、どうでしょう、もう少し、トロッコで山の奥へ入っていく冒険的な描写と、行き帰りの少年の気持ちの落差が描かれてもいいと思いますし、実は、芥川のトロッコは、大人になった自分が、先の見えない行く末を、森の奥へと続くトロッコの線路にダブらせていることにも考慮すべきではないかと思います。

いずれにしても次回作を楽しみにしたいと思います。