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そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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ブラインド・マッサージ

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たかが世界の終わり

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グザヴィエ・ドラン、会話劇で新境地

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ショコラ 君がいて、僕がいる

監督:ロシュディ・ゼム

実在したフランスの道化コンビ「フティット&ショコラ」の友情、そして人種差別

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パレード

映画

パレード
やはり、自分が高い評価をしている原作の映画を観るのは難しいですね。ひとつひとつのシーン、出てくる人物ひとりひとりに、首をひねってしまいます。だからといって、行定勲監督の「パレード」の出来が悪いといっているわけではありませんが…。

私が、原作に感じた、あるいはそれ以上のことを映画に感じなかったというだけのことです。

映画は、ただひとつ連続暴行事件の扱いを除いて、かなり原作に忠実に作られています。2LDKのマンションをシェアする4人やそこに舞い込むサトルの人物設定も、それぞれの人物をチャプター形式で描いていく手法も、細かいところを除いて、もう少し映画らしさはないの?(笑)と言いたくなるほど、そのままです。

暴行事件に関するラストシーンについては、原作を読んだのが随分前ですので、もう一度読み返してみないと確かではないのですが、私の印象は、えっ?!と驚くほど、唐突にやってくる感じです。ところが、映画では、冒頭や中程にはさまれるワイドショーのカットや互いの会話などでも触れられ、ある種、ストーリーの中軸として扱っているのではと思われる節があります。

その扱い方がどうなのかは何とも言えないのですが、ラスト、戻った直輝(藤原竜也)を他の3人がじっと(ジロッと?)見つめるカットの長さには、さすがに、それは違うんじゃないの!と心の中でつぶやいてしまいました。

といったわけで、原作以上のものを感じなく、あまり語ることもないのですが、全体的な印象としては、原作どおりにコトが並べられているだけで、一体、行定監督は何を撮ろうとしているのだろう、どこに軸足を置いているのだろう、と思ってしまいます。やはり、全く違った視点で映画にしてほしかったと思います。

ところで、これまで、吉田修一の作品はいくつか映画化されていますが、なぜだか、どれもトレンディードラマのようになってしまいます。あるいは、私が思うほど、現代という時代に切り込んでいなく、テレビ的トレンディードラマだったりして…(笑)。