そんなには褒めないよ。映画評

ミニシアター系映画レビュー*沈黙する言葉

映画タイトルの50音順メニュー作りました!

当サイトおすすめ映画直近の4作品

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残像

監督:アンジェイ・ワイダ

アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です!

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午後8時の訪問者

監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ

(ネタバレ)ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧!

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パリ、恋人たちの影

監督:フィリップ・ガレル

(ほぼネタバレ)恋に悩む男女におすすめ、大人になるために。

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ブラインド・マッサージ

監督:ロウ・イエ

(完全ネタバレ)これに金熊を与えなかった審査員が信じられない!

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映画「ハートストーン」(ほぼネタバレ)ラストのカサゴがかすかな救いでも、子どもたちの見る希望なき世界

アイスランド映画です。 最近では、「ひつじ村の兄弟」「馬々と人間たち」を見ていますが、どちらも辺り一帯知らない者のいないような狭い地域の人間模様がテーマでした。 この映画もそうした生活環境は同じようなものですが、物語は思春期を迎えた少年少女…

映画「オリーブの樹は呼んでいる」(ほぼネタバレ)寓話的趣きのあるシンプルで過剰さのないいい映画でした

監督のイシアル・ボジャインさん、この映画で初めて知りましたが、スペインではかなり名の通った方のようです。 脚本のポール・ラヴァーティさんは、ケン・ローチ監督の映画で名前を見る程度には知っている方ですが、あらためて IMDbを見てみましたら、1996…

映画「アリーキャット」(ちょっとネタバレ)窪塚洋介×降谷建志は面白く、端役でも柳英里紗は高評価

窪塚洋介さんは魅力的な俳優ですね。 やや影のある危なさでしょうか。 ただ、結構見ている割には、印象に残っている映画は未だに「ピンポン」あたりか、TVドラマでいえば「池袋ウエストゲートパーク」、最近見た「沈黙‐サイレンス‐」のキチジローは、うまく…

映画「作家、本当のJ.T.リロイ」著作を読んでみたくなります 「サラ、いつわりの祈り」「サラ、神に背いた少年」

「J.T.リロイ」 ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」の脚本、そしてまた「サラ、いつわりの祈り」の原作者と言われてみれば、あの頃漠然と見知っていたかもしれないと思うほどには知っているのですが、あらためて、ああ「J.T.リロイ」とはこういうこ…

映画「ボンジュール、アン」(ほぼネタバレ)アメリカ人にはこれが典型的なフランス人なのかな?

監督のエレノア・コッポラさんは、その名前のとおりフランシス・フォード・コッポラさんの妻、そしてソフィア・コッポラさんのお母さんになります。 映画界でのという意味ではその存在を知りませんでしたが、「地獄の黙示録」の制作現場の裏側を撮影したドキ…

映画「しあわせな人生の選択」(ややネタバレ)私は死にますと言われた周りの人間は大変だという話?

最近では、邦題にいかにもベタな「しあわせ」とか「人生」とかが入っているのに、原題はまったくニュアンスが違う映画はきっといい映画に違いないと分かるようになってきました(笑)。 この映画の原題は「Truman」犬の名前です。 当たりと言えば当たりの、…

映画「残像」アンジェイ・ワイダ監督の遺作、心に残る映画です

見終わって帰る足取りが重くなりました。 これ、映画としてはもちろん褒め言葉、内容的には、何というのでしょう、むちゃくちゃ重いシーンがあるとか、ドーンと心に響く(響きますが…)とかではなく、そうですね、過去の出来事だとか、他の国のことだとかと…

映画「ありがとう、トニ・エルドマン」(ほぼネタバレ)全裸パーティーの意味するもの、そしてラストカット

「ジャック・ニコルソンが自ら名乗りを上げ、ハリウッド・リメイクが決定!!」というドイツ映画なんですが、この映画をハリウッドでやってどうしようというのでしょう? もう少しスッキリしたコメディタッチの親子ものにはなるんでしょうが、むしろそんなネ…

映画「セールスマン」(ほぼネタバレ)アスガー・ファルハディ監督、「別離」がピークだったかも?

昨年のカンヌで男優賞と脚本賞、今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞しています。 「彼女が消えた浜辺」から見ていますが、どの映画も評価が高く、何かしら賞を取っているアスガー・ファルハディ監督です。 私の評価は、映画の完成度でいえば「別離」、…

映画「トトとふたりの姉」大人たちの身勝手さが際立つ映画だが、子どもたちが同じ大人にならない保証のない世界

公式サイトから引用しますと、この映画は、 「世界各国の映画祭で上映され、本国ルーマニアではアカデミー賞・最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。まるでドラマのよう、けれど本作は現実の世界を映したドキュメンタリーだ。」 ということで、これ、本当に…

映画「20センチュリー・ウーマン」(ややネタバレ)1979年の(アメリカの)女性たちはどう生きたのか?という映画です

マイク・ミルズ監督って、ミランダ・ジュライ監督(?)の夫なんですね。知りませんでした。 マイク・ミルズ監督の映画、初めて見ましたが、ん?「サムサッカー」見たかな? という程度の知識や印象ですが、こういう映画を撮る人なら、結婚はともかく、二人…

映画「海辺のリア」仲代達矢さんありきの映画なんですが、リアであるべきであったかどうか…

日本国内よりも世界で評価の高い、その多くはヨーロッパなんですが、映画祭で受賞したり特集が組まれたりする映画監督がいます。小林政広監督もそのひとりです。ウィキペディア 本作で長編16作目、詳しく調べたわけではありませんが、多分すべて自主制作的な…

映画「ザ・ダンサー」主役のソーコ Soko がいいです。で、リリー=ローズ・デップはどうでしょう?

バレエやコンテンポラリー・ダンスについては多少の知識はありますが、ロイ・フラーさんという方は知りませんでした。 公式サイトに「モダン・ダンスの祖」というコピーが使われており、え? イサドラ・ダンカンじゃないの? と、やや疑問を感じたんですが、…

映画「武曲 MUKOKU」(ややネタバレ)これまた原作には興味を持ちますが、映画はダメでしょう

タイトルや予告編で、何これ? 香港か中国のアクションもの? とか思いましたら、何と監督が熊切和嘉さんに主演が綾野剛さん、え? どういう映画? と興味を持ったわけです。 そもそも「ぶきょく」ではなく「むこく」と読むんですね。 それに原作が藤沢周さ…

映画「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」(ややネタバレ)原作の詩集には興味は持つが、映画はダメ

「川の底からこんにちは」ではボロクソに書き、「舟を編む」では褒めまくった(それほどでもない)石井裕也監督の新作です。 原作は、最果タヒさんの詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』ということですので、多分、原作というよりも詩に触発されてのオリ…

映画「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」(ややネタバレ)イタリア的叙情感あふれる劇画的ヒーローもの

イタリアでは日本のアニメが結構テレビ放映されているという話を聞いたことがありますが、この映画は、子どもの頃から日本のアニメのファンだったガブリエーレ・マイネッティ監督が、永井豪原作「鋼鉄ジーグ」をモチーフ(でいいのかな?)に撮ったダークヒ…

映画「光」(ネタバレ)珠玉のラブストーリーというよりも河瀨直美監督の映画愛?

「殯の森」以来見ていない河瀬直美監督ですが、あらためてウィキペディアなど見てみますと、年1本は撮っているんですね。 正直なところ、あまり性に合わないのですが、「カンヌ、パルムドールか!」などとかなり宣伝をかけていますので、久しぶりに見てみま…

映画「光をくれた人」(ほぼ完全ネタバレ)と、ひねくれレビュー

「ブルーバレンタイン」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」のデレク・シアンフランス監督、えらくドラマチックな映画を撮ったもんです。 と、ややびっくりして公式サイトを見てみましたら原作があるようです。M・L・ステッドマン「海を照らす光」、オース…

映画「草原の河」(ネタバレ)最後まで見切ればストンと心に落ちます。

チベットが舞台の映画では、「ラサへの歩き方 祈りの2400km」が印象深く、今でもその感動がよみがえってきますが、監督は中国人のチャン・ヤン監督、「胡同のひまわり」の監督でした。 この「草原の河」は、チベット人のソンタルジャ監督、日本でチベットの…

映画「パーソナル・ショッパー」(完全ネタバレ)全編クリステン・スチュワートの魅力爆発!(となったかどうか…)

「クリステン・スチュワート × オリヴィエ・アサイヤス」のチラシを見たときは、ああなるほどと、「アクトレス ~女たちの舞台」が頭に浮かびました。 そのリンクの記事で「クリステン、この個人秘書役がむちゃくちゃいい」と絶賛し、オリヴィエ・アサイヤス…

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(ほぼネタバレ)ムーンライトよりは作品賞に値するのではと思いますが、それでも物足りない…

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」って、「海辺のマンチェスター」といった意味合いのラブストーリーか失恋ものかと思っていましたら、なんと(アメリカの)町の名でした。ボストンから北東に車で1時間15分(映画で言っていた)の海沿いの町、もともとは…

映画「タンジェリン」iPhoneで撮ろうと何で撮ろうと映画は映画

全編 iPhone5sで撮られているそうです。 MtF トランスジェンダーのセックス・ワーカー二人とアルメニア移民のタクシードライバーの三人のクリスマスイブの一日を追いかけています。 タクシードライバーのラズミックが、通りで拾ったシスジェンダーの娼婦に、…

映画「サラエヴォの銃声」(ネタバレ)前半はややかったるいが、後半に至れば傑作!

昨年2016年のベルリンで銀熊審査員グランプリを受賞しています。 今では「サラエヴォ」と聞きますと、「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」を思い浮かべますが、この映画は第一次大戦のきっかけとなった「サラエヴォ事件」が主なテーマです。 ただ、直接的テー…

映画「ノ―・エスケープ 自由への国境」(ネタバレ)こういう映画を面白く見せるには才能を要す

ホナス・キュアロン監督は、アルフォンソ・キュアロン監督の息子さんで「ゼロ・グラビティ」の脚本にも名を連ねています。 二世がそこそこ活躍するというのはどの世界でもあることですが、やはり環境が人間の成長に大きな影響を及ぼすということでしょう。 …

映画「僕とカミンスキーの旅」(ほぼネタバレ)いろいろなものが散りばめられており一筋縄ではいかない

「グッバイ・レーニン!」と聞けば、ああ、あの映画ねと、いくつかのシーンをすぐに思い出すくらい記憶に残るいい映画でしたが、言われてみれば、あれから12年、ヴォルフガング・ベッカー監督の映画は何も公開されていないようです。 IMDbを見ても、この間、…

映画「バンコクナイツ」富田克也監督がオザワ役で出演しています

「国道20号線」「サウダーヂ」と見てきて、富田克也監督ってどんな人?と思っていたのですが、この映画でわかりました(笑)。 出ていました。それも主役で。 俳優でいけるんじゃないの。 監督:富田克也 バンコク。日本人専門の「人魚」でNO.1のラックは出…

映画(DVD)「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」何もこれを実写化する必要なんてないのに。

実写版の「ゴースト・イン・ザ・シェル」を見たことが契機になり、念願のアニメ版押井守監督「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と「イノセンス」を二本立てで見ました! 「攻殻機動隊」の方は面白かったのですが、「イノセンス」の方はちょっと無理でした。 …

映画「スウィート17モンスター」ヘイリー・スタインフェルドの映画ですね

「PARKS パークス」に続いての青春映画です。 といっても、タイプも傾向も全く違う青春で、こちらはもうほんとにアメリカの青春!(知らないけど)という映画です。 公式サイトの受賞歴(AWARDS)をみますとアメリカじゃ大ウケだったんだろうと想像しますが…

映画「PARKS パークス」青春音楽ドラマといいながら、音楽も…青春も…もの足りず

監督瀬田なつき、出演橋本愛、染谷将太で見に行ったのですが、率直な気持ちとしては、……って感じです。 この映画、「井の頭恩賜公園100年実行委員会100年事業企画」となっていますが、どっかの紐付きなんでしょうか? 確かに、ほぼすべて井の頭公園あたりが…

映画「午後8時の訪問者」(ネタバレ)ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧!

ダルデンヌ兄弟監督の映画は、どの作品も全く隙がありません。 多くの場合、映画を見ていますと、え、そこで切るの?とか、もうちょっと見せてよとか、(カットが)長いなあとか、何かしら気になることはあるのですが、この監督の作品ではそうした気持ちを感…

映画「汚れたミルク」(完全ネタバレ)これは単なる「ネスレ・ボイコット」的告発映画でも、勇気あるひとりの男の物語でもない。

この映画、公式サイト(下に引用)の解説などを読みますと、グローバル企業の不正を暴く告発映画のように思われるかもしれませんが、そう簡単な問題ではありません。 確かに、「巨大企業の悪」対「それに立ち向かう正義の一個人」という図式は、宣伝上は受け…

映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」ブレード・ランナー(だけではないのだろうけど)のパクリとしか思えないのだが…

常々、押井守監督の「攻殻機動隊」は一度見てみたいと思っているのですが、レンタル屋へ行っても、たまたま思い出して借りようとした時にはレンタル中といった具合で、未だ手にすることもなく、どんな物語なのかも知りません。 それなのに、いきなり実写版「…

映画「タレンタイム〜優しい歌」(ネタバレ)青春の味は甘く切なく悲しくて、お茶目な大人たちは隠し味。

ヤスミン・アフマド監督、映画祭では頻繁に上映される監督ですが、日本で劇場公開されるのはこの映画が初めてではないでしょうか。 監督本人は2009年の7月に亡くなっており、この映画はその年の3月にマレーシアで公開され、結果として遺作となってしまった…

映画「T2 トレインスポッティング」(ほぼネタバレ)青春映画の続編なんてある意味タブーでしょう。

90年代ポップ・カルチャーの代名詞で社会現象まで引き起こした映画『トレインスポッティング』。その続編が20年の時を経て帰ってくる! 主演のユアン・マクレガーをはじめ、監督のダニー・ボイル、脚本のジョン・ホッジとオリジナルのスタッフ&キャストが再…

映画「ムーンライト」すべての意味で踏み込みが足りなく中途半端

言うまでもなく、 今年2017年のアカデミー賞作品賞受賞作です。 公式サイトによりますと、戯曲「In Moonlight Black Boys Look Blue(月の光の下で、美しいブルーに輝く)」が原案となっているらしく、タイトルはそこから取られているんですね。 また、製作…

映画「未来よ こんにちは」(ややネタバレ)ナタリーは監督自身の反映であり、その未来への迷いかもしれない

昨年2016年のベルリン金熊監督賞受賞作です。 ミア・ハンセン=ラブ監督の映画は、このブログには「EDEN」しか書いていませんが、デビュー作以外はすべて見ています。エリック・ロメールの後継者などという枕詞がつくくらい評価は高い監督です。 シナリオも…

映画「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」(ほぼネタバレ)大人のリアルな愛憎劇、決してベティ・ブルーではない(笑)

『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』から30年…は、宣伝文句とはいえ余計ですね(笑)。 映画の製作者にそんな意識はまるでないでしょうから、日本の宣伝関係者によほど「ベティ・ブルー」を好きな人がいるのでしょう。 まあ、私も好きですし、これまで見た中…

映画「おとなの事情」(完全ネタバレ)おとなの事情(原題は"赤の他人")と言いながら、映画の中で起きることは子どもの行い

シチュエーション・コメディのジャンルかと思いますが、ただ見ようによってはかなりシリアスで、身に覚えのある人は笑ってはいられないかも知れません(笑)。 いや、逆かな? たとえば夫婦で、あるいはカップルでこの映画を見に行ったとすれば、こりゃやば…

映画「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」悪の凡庸さ、あるいはミルグラム効果は日々起きている

邦題にヒトラーやナチスとつけて(多分)注目度を高めようとするのは日本の映画界の常套手段だと思いますが、最近ではアイヒマンもよく見かけるようになりました。 この映画の邦題「アイヒマンの後継者」は、ひねりすぎていて分かりにくいのですが、多分、誰…

映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」これが今のイギリスのリアルか!? 2016年カンヌ、パルム・ドール

公式サイトに、ケン・ローチ監督は「前作の『ジミー、野を駆ける伝説』を最後に映画界からの引退を表明していた」とありますが、引退? 知りませんでした。 その程度の?と言われそうですが、実はケン・ローチ監督のファンでして、あの画からにじみ出るやさ…

映画「パリ、恋人たちの影」(ほぼネタバレ)恋に悩む男女におすすめ、大人になるために。

「恋人たちの失われた革命」以降ですのでごく最近のものしか見ていませんが、フィリップ・ガレル監督、一貫して男女の関係を撮っている印象です。 モノクロへの思いも強いのでしょうか、この「パリ、恋人たちの影」もそうですが、「恋人たちの失われた革命」…

映画「お嬢さん」(ネタバレ)ロケ地は桑名の六華苑か?

タイトルや宣伝イメージ(下の画像)を見ても好奇心をそそられることもなくスルーしていたのですが、ふと監督名に目がいき、あららパク・チャヌク監督なら見ておかなくちゃということで見てきました。 この監督、結構見ているように思うのですが、「オールド…

映画「ラビング 愛という名前のふたり」ジョエル・エドガートンのストイックさにしびれる

「ラヴィング対ヴァージニア州裁判」という史実の映画化です。 アメリカには(1967年時点で)異人種間結婚を禁じる法律というものがあり、それに反して結婚したヴァージニア州の黒人女性ミルドレッド・ラヴィングさんと白人男性リチャード・ラヴィングさんが…

映画「ブラインド・マッサージ」(完全ネタバレ)これに金熊を与えなかった審査員が信じられない!

「天安門、恋人たち」「スプリング・フィーバー」のロウ・イエ監督、2014年の作品です。なぜこんなに公開が遅くなるのか不思議ですね。 一般的にの話ですが、映画祭で評価の高い映画は逆に一般公開が難しいのかもしれません。この映画も2014年のベルリンで銀…

映画「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」難民の死体のシーンは監督の葛藤の結果のようです

ジャンフランコ・ロッシ監督、ドキュメンタリーでありながら(というのも変ですが…)、2013年の「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」がヴェネチアで金獅子、この「海は燃えている」が昨年2016年のベルリンで金熊、快挙そのものでしょう。 監督がドキュメン…

映画「The NET 網に囚われた男」(ネタバレ)理不尽で不条理な国境線が個人や家族を破壊する

キム・ギドク監督は多作の監督ですね。1996年のデビュー作「鰐」以来、毎年のように発表し続けています。 初めて見たのが「春夏秋冬そして春」、それ以降ほとんど見ていますし、過去の作品も DVD になっているものはほとんど見たはずです。 やはり印象深いの…

映画「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」(完全ネタバレ)さすがにこの邦題はまずいでしょう、ミスリードし混乱させます。

これは邦題への風当たり強いよなあと、まずは見終えてのの感想(笑)。 宣伝担当者は何を考えたんでしょうね? 散文系のタイトルが流行っているから? ラブストーリーのほうが客が入る(かどうかは知らない)から? 感傷的な言葉で高齢者を釣ろうとした? 原…

映画「エリザのために」(ネタバレ)クリスティアン・ムンジウ監督、カンヌ監督賞も納得

2007年、「4ヶ月、3週と2日」がカンヌでパルムドール、2012年、「汚れなき祈り」がカンヌで脚本賞と女優賞、そしてこの「エリザのために」が昨年2016年の監督賞を受賞というカンヌ三連勝*1のクリスティアン・ムンジウ監督です。 特に「4ヶ月、3週と2日…

映画「愚行録」(完全ネタバレ)満島ひかり、妻夫木聡、向井康介(脚本)に期待するも…

原作の著者貫井徳郎さんも監督の石川慶さんも初めて聞く名前なんですが、何となく気になってといいますか、むしろ、満島ひかりさんと妻夫木聡さん、そして脚本の向井康介さんの名前に誘われたのかもしれません。 原作は第135回直木賞候補作とありましたので…

映画「アラビアの女王 愛と宿命の日々」ニコール・キッドマンのニコール・キッドマンための映画

ヴェルナー・ヘルツォーク監督、もちろん名前は知っていますし、2,3映画のタイトルも浮かびますが、残念ながら見ていません。これを機会に「アギーレ/神の怒り」「フィッツカラルド」くらいはみてみようと思いますが、どんな映画を撮る人なんでしょう? …